■相談内容 ※一部個人情報や場所は変更してあります。
鹿児島市吉野町にある築50年の木造平屋。
母親が亡くなり、兄(60代)は県外に在住、妹(50代)は地元で実家を管理していました。
母名義のまま登記が残っており、財産分与の話し合いがなかなか進まない状態。
兄は「売って現金で分けたい」、
妹は「思い出の家だから残したい」と意見が分かれ、気持ちの整理もつかずに2年以上が経過。
その間、屋根の雨漏りや庭木の越境、老朽化による危険箇所も増え、
近隣からも「そろそろ何とかした方がいいのでは」と声がかかるようになり、妹から弊社へご相談をいただきました。
■弊社対応と解決の流れ
- 相続登記と財産分与の整理方向づけ
弊社スタッフと提携司法書士が同席し、
「母名義のままでは売却も解体契約もできない」ことを説明。
兄妹で話し合いのうえ、最終的に妹が単独で相続登記を行うことで合意。
その上で、売却益を兄妹で公平に分ける「換価分割」の形で進めることになりました。 -
解体計画と境界確認
現地では境界杭が見当たらなかったため、法務局で地積測量図を確認。
測量士立会いのもと仮杭を設置し、隣地所有者にも説明。
解体範囲を明確にしたうえで、木造平屋28坪の解体工事を実施(解体費:約210万円)。 -
更地としての売却と財産分与の完了
解体後、敷地は約40坪の整形地として再販売。
解体前は「古家付き」で650万円前後の査定だったものが、
更地にしたことで850万円まで上昇。
解体費を差し引いても約40万円プラスで兄妹双方に公平に分配できる結果となりました。
その後、土地は地元の若いご夫婦に購入され、新しい家が建つ予定です。
■結果とポイント
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名義が被相続人のままでも、財産分与の合意と登記方針が定まれば解体・売却が可能。
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古家付きのままでは売れなかった土地も、更地にすることで価格・スピードともに改善。
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相続登記・解体・売却を一体でサポートできたことで、兄妹双方が安心して協議を終えることができました。
💡【ポイント:財産分与前の名義でも解体を進める際の注意点】
項目 | 内容 | 注意点 |
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契約者 | 相続人代表(法定相続人全員の同意が必要) | 1人の判断で進めないこと |
費用負担 | 遺産分与後の清算を前提に | 解体費の支出は後日調整可 |
売却 | 名義変更後に登記を移してから契約 | 法務局・司法書士の確認必須 |
補助金 | 老朽危険家屋除却補助金など活用可能 | 鹿児島市の場合 最大50万円まで |
✨まとめコメント
財産分与が進まないまま、老朽家屋だけが残る・・・そんな状態のままでは、固定資産税や近隣トラブルのリスクも高まります。
みなみの解体では、相続登記・財産分与の方向づけから、解体・更地化・売却支援までを一貫してサポート。
🌿相続や家の問題は、家族の想いが深く関わるからこそ、慎重に進めたいものです。
みなみの解体では、登記や測量などの専門分野から、解体後の土地活用までをワンストップでサポート。
「どこから手をつければいいかわからない…」そんな時こそ、まずは私たちにご相談ください。
鹿児島の土地を、これからの世代へ安心してつなぐために。
一歩ずつ、私たちが一緒に歩んでいきます。
ご家族の想いを尊重しながら、資産を安心して次の世代へつなぐお手伝いをいたします。