みなみの解体解体コラムその他【例で学ぶ】鹿児島市で解体工事を進めるときの流れと注意点

解体コラム

2025.06.15

【例で学ぶ】鹿児島市で解体工事を進めるときの流れと注意点

こんにちは。南日本ハウスグループの南日本開発㈱【みなみの解体】です

~ 契約して”すぐ工事”はできません!着工までに必要な行政手続きとそのスケジュールを徹底解説 ~

住宅の解体工事をご検討中の方から、よくいただくご質問があります。

「契約さえすれば、すぐに重機が入って工事が始まるんでしょ?」……実は、それは大きな誤解です。

解体工事には、行政への届出やライフライン停止の手続き、道路使用の許可申請など、工事着工前にやらなければならない準備がいくつもあります。

これらを怠ると、予定していた日程で工事が始められず、近隣トラブルや違法工事のリスクにもつながりかねません。

今回は、**「2025年7月8日に解体工事の契約を結んだ場合」**をモデルケースとして、実際のスケジュールや手続きの流れをわかりやすくご紹介します。
※あくまでモデルケースです。建物の大きさや内容によっても変わってまいりますので目安にして頂けるとさいわいです。また、最短でのモデルケースとしております。実際は少し余裕をもって日程調整する場合もございます。

 


🗓【例】 解体工事の流れ(契約日:2025年7月8日)+行政対応の期間付き

日付 内容 担当 許可・処理期間の目安
7月8日(火) 解体工事契約締結 お客様・業者
7月9日(水)

電気・ガス・水道の停止手配開始

お客様(ライフライン)

電気:2~5営業日
ガス:3~7営業日
水道:3~5営業日

7月9日(水) 🔍 アスベスト(石綿)事前調査実施
※すべての建築物が対象(法改正により義務化)
業者(アスベスト) 調査:1日、報告:工事の14日前までに電子申請必須
厚生労働省が管理する専用Webシステムで報告
7月9日(水) 建設リサイクル届・道路使用許可の準備開始 解体業者 -(書類作成2~3日)
7月10日(木) 各届出書類完成(添付図面・写真含む) 解体業者
7月11日(金) 建設リサイクル法 届出提出(鹿児島市 建築指導課)  解体業者 提出後7日間の経過期間が必要(=7/18まで着工不可)
リサイクル法=7日間

7月11日(金) 道路使用許可申請(警察署)
※道路占用も必要な場合は同日申請
解体業者 通常3~5営業日で許可(=7/16~18頃)
※占用許可は最大1週間以上かかる場合もあり
7月13日(日) 日曜(行政機関休み)
7月14日(月)~17日(木) ・水道・電気・ガスの停止完了(立ち会い調整)
・道路使用/占用許可証受領
お客様・業者 ライフライン停止完了・書類受領が揃えば最終準備へ
7月18日(金) リサイクル法の届出提出から7日経過 業者  
7月23日(水) アスベスト報告から14日経過完了 解体業者 法令上の制限が解除される日
7月24日以降 解体工事着工 解体業者 各許可・調査がすべて揃えばOK

 

🧪 アスベストが含まれていた場合の流れ(解体前に)

除去工事の必要性 石綿含有が確認されると、まず除去工事を実施する必要があります。
除去せずに解体を進めるのは法律違反です。
除去完了まで解体工事はできません
除去工事の届出(大気汚染防止法) アスベスト除去は「特定建築材料等の除去作業」となり、着工14日前までに所轄行政(保健所等)へ届出が必要 届出後14日間待機が必要
作業計画・養生・近隣対応 除去には密閉・養生・飛散防止作業が義務付けられ、専門業者による施工が必須 養生・作業計画によって工期が延びる

📌 もし実例:着工日がどれだけ延びるのか(例)

日付 工程 備考
7月9日 アスベスト調査実施・含有あり  
7月10日 除去工事の届出提出(大気汚染防止法) 所轄は鹿児島市保健所等
7月24日以降 除去工事着手可能(14日経過後)  
+ 数日~1週間 除去作業(面積・種類による)  
➡ 最短で7月末~8月初旬 解体工事着工可能 除去完了・飛散対策確認後に解体着工

 

📄 提出が必要な主な書類と処理日数

書類名 提出先 必要条件 処理期間の目安
建設リサイクル法 届出書 鹿児島市 建築指導課 延床面積80㎡以上の建物 提出後7日間の経過が必要(=即日着工不可)
道路使用許可申請書 管轄警察署(例:中央警察署) 道路へ重機・資材を出す工事 3~5営業日程度で許可
道路占用許可申請書(必要時) 鹿児島市 道路管理課 足場や養生が道路にはみ出る工事など 内容により1週間~10日程度

🚧 内容によって異なる点(要注意ポイント)

ケース 留意点
接道が狭く足場が道路にはみ出す 占用許可が必要、申請に時間がかかる
アスベストの含有が疑われる建物 事前調査報告義務あり(法令)。発見時は別途届け出と対策費用が発生
古井戸やお墓の解体を含む場合 宗教上・慣習上の手続き(お清めや閉眼供養)が必要なことも
再建築不可の土地 解体後の土地利用に制限があるため、工事だけでなく法務・不動産の相談も必須
学校や病院の近隣 騒音・粉じん・交通誘導の規制が厳しく、着工時間制限あり

✅ 解体工事のスムーズな進行のために

  1. 契約後、すぐに業者と手続きスケジュールを確認

  2. ライフライン(電気・ガス・水道)の停止はお客様主体で行動

  3. リサイクル法の届出は早めに。書類提出後7日間は着工不可

  4. 道路使用や占用が関わる現場では、必ず業者に確認・相談

  5. 隠れたリスク(アスベスト・井戸・お墓)にも目を向ける


電気・ガス・水道の停止(閉栓・撤去)には、各インフラ事業者ごとに対応期間が異なります。
鹿児島市での一般的な目安は以下の通りです(※繁忙期・地域・立ち会い有無によって変動します)。


🔌 九州電力(電気)の停止

内容 目安期間 備考
電気使用停止(閉栓)申込み 2~3営業日前までに予約 Web・電話から申込み可能
電力量計(メーター)撤去 5営業日以内が多い 高所設置や古い設備の場合、立ち会い要請あり
備考 「ポール撤去」等が必要な場合は別途2週間以上  

🔥 ガス(LPガス or 都市ガス)の停止

内容 目安期間 備考
ガス使用停止(閉栓)申込み 3~5日前までに予約 必ず立ち会いが必要(安全確認)
ガスボンベの撤去・配管撤去 予約時に調整 業者によっては繁忙期は1週間待ちもあり
備考 鹿児島市の多くはLPガス業者(個別対応)。契約業者の連絡が必要  

🚰 鹿児島市水道局(上下水道)の停止

内容 目安期間 備考
使用中止届の提出(閉栓) 原則、使用中止希望日の5営業日前までに申込 電話・FAX・Webで申請可
水道メーターの取り外し・撤去 希望日に対応可能な場合が多い ただし配管撤去は別途相談

✅ 実務的なポイントまとめ

インフラ 最短停止日数 推奨申込時期 立ち会い
電気 2~5営業日 契約直後(できれば1週間前) 原則不要だが必要な場合あり
ガス 3~7営業日 余裕をもって1週間前には予約 原則必要
水道 3~5営業日 書類提出後すぐ対応されることが多い 基本不要(配管工事除く)

📌 アドバイス

  • 電気・水道は工事日前日までに閉栓が間に合えばOK

  • ガスは立ち会いが必要なため、着工日から逆算して1週間以上前には連絡推奨

  • 「メーター撤去」「電柱・ガス配管撤去」などの本格撤去は別途工事依頼が必要**な場合がある

  • 電気・水道の契約者が亡くなっていたり、契約情報が不明な場合は名義変更や相続人確認が必要になるためさらに日数がかかる


🧾 関連リンク(鹿児島市)


✉️ まとめ

鹿児島市での解体工事は、書類提出から着工まで最短でも1週間以上かかります。また、工事内容によってはさらに長い準備期間が必要になる場合も。

「契約したのにすぐに工事が始まらない」とならないよう、着工までの工程をあらかじめ把握しておくことが重要です。

弊社では、建設リサイクル届出や道路使用許可の代行、アスベスト調査やご近所へのご挨拶まで、ワンストップで対応可能です。

不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

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