🔍 内部解体とは?
内部解体とは、建物の構造体(柱・梁・外壁など)を残したまま、内装だけを撤去する工事のことです。
フルリノベーション、空き家活用、店舗・オフィスの原状回復、用途変更(住居→店舗など)の際に行われます。
🧱 外壁を残しつつ中だけをスケルトン(骨組み)にするため、「スケルトン解体」とも呼ばれます。
✨ 内部解体が必要になる主なケース
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空き家の再生や古民家リノベーション
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店舗・オフィスの退去・原状回復
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用途変更(民泊、事務所など)
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一部だけの部分解体や減築
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解体費を抑えたい再利用目的の工事
📌 内部解体の手順(順序)
手順 | 作業内容 |
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① 残置物の撤去 | 家具・家電・不用品をすべて撤去(※別料金になることが多い) |
② 養生・安全対策 | 防音・粉じん・近隣養生。玄関・床の保護も行う |
③ 天井解体 | クロス・ボード材・下地を撤去。照明や配線も整理 |
④ 壁の解体 | 内壁材(石膏ボード・断熱材)を柱を傷つけずに撤去 |
⑤ 床材撤去 | フローリング・畳・クッションフロア等を剥がす |
⑥ 設備撤去 | キッチン・トイレ・浴室・洗面台などを取り外し |
⑦ 配管・電気整理 | 給排水管・電気配線の切断と封止 |
⑧ 廃材分別・搬出 | 木材・プラ・金属など分別し、適法に処分 |
⑨ 清掃・記録整理 | 最終確認・清掃。必要に応じて写真報告など |
💰 費用相場と人員構成
種別 | 単価目安(税別) | 必要人数(目安) |
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木造住宅 | 15,000~30,000円/坪 | 作業員2~4名+責任者 |
鉄骨・RC造 | 25,000~45,000円/坪 | 作業員3~5名+技術者 |
店舗・事務所 | 30,000~60,000円/坪 | 設備業者含む複数班体制 |
※残置物・設備・立地条件(2階以上や狭小地)により変動します。
※手壊し施工となる場合は人員が増え、日数も増加します。
🛠 手壊しによる内部解体とは?
重機が入れない場所や、建物の一部だけを残す必要がある場合などは、手作業(手壊し)による内部解体が行われます。
手壊しの特徴
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🔇 騒音・振動が少ないため、近隣対策に有効
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🧤 細かく丁寧な作業が可能
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🏘 狭小地や密集地、古い木造建築に最適
手壊しに伴う追加費用の目安
+5,000~15,000円/坪程度(作業人員・日数増加のため)
⚠ アスベスト調査の義務化
2022年の法改正により、すべての建築物にアスベスト(石綿)事前調査が義務化されています。
内容 | 詳細 |
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対象建物 | 解体・改修を伴うすべての建物(築年問わず) |
調査者 | 石綿含有建材調査者などの有資格者が行う |
報告義務 | 工事の14日前までに電子システムで提出 |
含有時の対応 | 専門業者による除去・湿潤化・密閉処理等が必要 |
除去費用 | 30万〜100万円程度(範囲により異なる) |
♻ 廃棄物処理の法律と義務
内部解体で出るゴミ(廃材)は、すべて「産業廃棄物」として法的処理が必要です。
法律:廃棄物処理法/建設リサイクル法
処理の流れ
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現場で分別(木材・石膏・プラ・配管など)
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許可を持つ産業廃棄物運搬業者・処分業者が引取
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マニフェスト制度で処理状況を記録・報告
建設リサイクル法の対象(※下記すべて満たすと義務)
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建物面積が80㎡以上
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木材・コンクリート・アスファルト材などが出る
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建物の解体または一部改修を伴う
✅ 内部解体での注意点まとめ
項目 | 注意すべき点 |
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工法 | 手壊しか、機械併用かを事前に判断 |
費用 | 廃棄物の量、階層条件、アスベスト有無で増減あり |
騒音・粉じん | 養生・事前説明が重要(ご近所対応) |
法令 | アスベスト調査、リサイクル法、マニフェスト制度等の遵守 |
業者選び | 廃棄物処理・収集運搬の許可があるか確認を! |
📞 最後に:内部解体をお考えの方へ
内部解体は「壊す」だけでなく、「未来をつくる」ための第一歩です。
🛠 再利用、再生、リフォーム、補助金活用…
目的に合わせた施工と法的対応がカギになります。
弊社では
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✅ 現地調査・お見積り無料
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✅ アスベスト調査から対応可能
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✅ 廃棄物処理も適法・適正に実施
安心・丁寧な内部解体をお考えの方は、お気軽にご相談ください。