秋の風が心地よくなる頃、鹿児島空港からほど近い霧島市溝辺町の丘に、一面を赤く染める「赤そば(高嶺ルビー)」の花が咲きます🌸
白いそばの花が当たり前の中で、この赤い花はとても珍しく、鹿児島では限られた農園だけでしか見られない特別な景色です。
花は赤くても、やがて実る小さな三角の“そばの実”の中身は白く、その白い胚乳こそが私たちの食べるそば粉になります🍜
茎や葉は食べられませんが、花から実へとつながる生命の循環を見ていると、自然の力強さと静かな優しさを感じます。
この赤いそばは、寒暖差や強い日差しに負けずに咲くことで、より鮮やかに、より凛とした色を放ちます。
だからこそ「育てるのが難しい」と言われながらも、地元の方々が丁寧に守り続けてきた景観。
秋晴れの日には夕日が畑一面を照らし、赤と金色が混ざり合う光景に、誰もが息をのむほどです🌇
年末になると、この赤そばを使った年越しそばが少しだけ(数量・期間限定等)販売されるそうです。
見た目は白い粉でも、その中には“真っ赤な努力と想い”が詰まっていて、まるで一年を締めくくる希望の味。
眺めも美しく、夕暮れ時は交通量が増えるので安全にも気をつけてくださいね🚗✨
私たち「みなみの解体」も、この赤そばのように――
見えないところで丁寧に、次の“実り”へとつなぐ仕事を続けています🏡
建物を解くことは、壊すことではなく、新しい命を育てるための始まり。
過去を大切にしながら、未来の土地に“新しい色”を咲かせるお手伝いを、これからも心を込めて。
🌾✨ 今日も鹿児島の空の下で、人と自然が寄り添いながら、新しい季節を迎えています。