2月3日の「節分」は、日本各地で豆まきや恵方巻が楽しまれますが、鹿児島には他の地域とは少し違った風習や面白いエピソードがあるのをご存じですか?今回は、鹿児島ならではの節分にまつわる話を紹介します!実は・・・
1. 鹿児島の節分は「鬼は外」を言わない!?
節分といえば、「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまくのが一般的ですが、実は鹿児島では「鬼は外」とは言いません。なぜなら、鹿児島の「鬼」は、ただの悪い存在ではなく、神の使いとして大切にされているからです。
鹿児島には、「鬼火焚き(おにびたき)」という伝統行事があります。これは、正月飾りなどを燃やして無病息災を願う火祭りで、「鬼の力を借りて厄払いをする」という意味が込められています。つまり、鹿児島では鬼を完全に追い払うのではなく、むしろ共存する存在と考えられているのです。そのため、豆まきをする際も「福は内」だけを言う家庭が多いのだとか。
2. 恵方巻の代わりに「ふくれ菓子」!?
近年、全国的に定着した「恵方巻」ですが、鹿児島では昔から節分に「ふくれ菓子(ふくれがし)」を食べる習慣がありました。
ふくれ菓子は、小麦粉や黒砂糖を使って蒸した、ふんわり膨らんだ素朴な郷土菓子。名前の「ふくれ(膨れ)」には、「運気が膨らむ」「福が膨らむ」という縁起の良い意味があり、昔からお祝い事や行事の際に食べられてきました。
現在ではコンビニやスーパーで恵方巻が販売され、鹿児島でも食べる人が増えていますが、昔ながらの家庭では今も節分にふくれ菓子を作って楽しむことがあるそうです。
3. 鹿児島の鬼と「薩摩の勇猛さ」
鹿児島の人々が鬼を悪者扱いしない背景には、薩摩藩の歴史も関係しているかもしれません。薩摩の武士たちは、「厳しさ」や「強さ」を重んじる気風がありました。そのため、鬼のように恐ろしいものも、単なる邪悪な存在ではなく、「力強さの象徴」として捉えられていたのでしょう。
実際、鹿児島の方言には「鬼」が入った言葉がいくつかあります。たとえば、「鬼のように強い」 という意味で使われる「鬼強(おにつよ)」や、「鬼のように働く」という「鬼働き(おにはたらき)」など。鬼を畏れつつも、その力を称えるような文化が根付いているのかもしれませんね。
実際ブログ書いてる私も知らなかった事実!!
こうした背景を知ると、鹿児島の節分がより興味深く感じられますね。今年の節分は、鹿児島ならではの風習を取り入れて楽しんでみてはいかがでしょうか?