5月5日、こどもの日。
鹿児島市内を流れる甲突川では、今年もたくさんのこいのぼりが風に舞い、青空を泳いでいます。
この光景を目にするたびに、春の訪れとともに、ある「想い」が感じられます。
実はこの甲突川のこいのぼり、ただの飾りではありません。
飾り付けを行っているのは、地元の自治会や商店街、そしてボランティアの方々。
こいのぼり一匹一匹に「子どもたちが元気に育ちますように」「地域に災いが起きませんように」といった温かな願いが込められているのです。
少子化や地域コミュニティの希薄化が課題とされる中、地元の有志による「地域再生プロジェクト」の一環として、地域の有志や団体の取り組みにより、再び活気ある風物詩としてこいのぼりを再び甲突川に戻そうという運動が始まりました。
それ以来、毎年欠かさず掲げられるこいのぼりは、地域の風物詩であり、世代を越えて受け継がれる「思いやりの象徴」となっています。
今年も、甲突川に並ぶ色とりどりのこいのぼりを見ていると、子どもたちの笑顔と、未来への希望がふわりと風に乗って届いてくるようです。
お近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄って、地域の人々の願いが込められた空の風景を味わってみてください。